導入・成功事例

ドーバー洋酒貿易株式会社様



ブランデー・ラム・リキュール・ワイン等、さまざまな洋酒の輸入・製造・販売をし、製菓・食品業界向けの市場では、トップクラスのシェアを有する、創業53年のドーバー洋酒貿易株式会社様。コロナウイルス対策用として、注文が殺到したアルコール製剤「パストリーゼ77」を製造販売している会社でもある。今回は、和田誠司 常務取締役、業務統括部 営業推進課 平山繁雄次長、営業部 営業二課 石田大典 課長にお話を伺った。

――洋菓子業界では圧倒的なシェアをお持ちと伺っています。



和田:弊社は昭和44年に設立し、ケーキを始めとした製菓向けの洋酒の輸入・製造・販売を行ってきました。洋菓子には材料として、リキュールやブランデー、ウイスキーの様な洋酒が使われています。皆さんが召し上がられているほとんどの洋菓子には弊社の洋酒が入っていると思います。


――それはすごいシェアですね! コロナ対策で注文が殺到した「パストリーゼ77」は弊社でも利用していますが、77とはアルコール度数のことなのですね。



和田:「パストリーゼ77」は発売開始から37年になるロングセラー商品です。パティシエの皆さんが洋菓子を作る際に、除菌用アルコールは衛生面で必要不可欠なものです。食品は人の口にそのまま入りますから、洋菓子やその他の食品に噴霧しても問題無いよう、100%さとうきび由来の醸造用アルコールを利用して作っています。


――プロ仕様の消毒剤として元々あったものなのですね。著名なパティシエのYouTube動画でも、「パストリーゼ77」がよく登場したりします。



和田:大々的なPRはしていないのですが、お陰様でプロの方々が認めた除菌用アルコールということで、一般の方々にも認知度が上がり、グッドデザイン賞を受賞する等コロナ禍前の2倍まで売上が拡大しています。



――良い相乗効果で事業拡大しておられますね。さて、そうした御社で弊社の可視化経営システムを導入いただいた経緯を教えていただけますか。



和田:最初はSFAを検討しました。今から10年以上前ですが、弊社では紙の日報を手書きで書いて上司に提出し、その後、社長からコメントを入れて本人に返すという運用をしていました。拠点とはFAXのやり取りです。



――昔ながらの紙の日報運用ですね。



和田:更に日報に加えて、特記事項・重要事項を記載した経緯書という報告書も運用していたのですが、紙の時代は保管が大変でした。取引先を50音順に整理したキャビネットに保管をするのですが、とにかく探すのが大変で。だんだんエクセルやメールのやり取りへと変化していましたが、紙に出力する運用は変わらなかったので、SFAを探し始めました。



――弊社を選んでいただいた理由は何でしょうか。



和田:弊社が当初、重視したのは顧客管理という点でした。弊社には個人経営の洋菓子店から、大規模な工場生産をする菓子メーカーまで、多数のお客様がいらっしゃいます。こうした顧客管理重視の視点で比較検討して、NIさんのSFAがベストだと考えて選びました。



――ご利用開始から間もなく10年になりますが、いかがでしょうか。


和田:やはり導入して良かったと思います。当初考えていた通り、お客様とのやり取りの情報が会社の資産になっており、顧客対応に活きていると思います。



石田:最初はやり方が変わるのは面倒だと思っていました(笑)。しかし、私は自分の営業に加えて、部下のマネジメントもしていますが、日報もスマホでも見られますし、コメントもできるので助かっています。また、顧客とのやり取り情報が会社に蓄積されていくので、それを活かした営業活動ができるようになってきています。


平山:私は導入時の推進役でしたが、最初は皆に取り組んでもらうまで大変でした(笑)。しかし、数年間利用をすると、データの蓄積された情報内容や経緯記録の価値を皆が感じられるようになり、そこからは皆、前向きに取り組んでくれるようになりました。


――御社では、グループ会社の「軽井沢ブルワリー」のクラフトビールの営業も担当されていますね。


石田:軽井沢ビールはドーバーに比べて新しい事業です。製菓向けの洋酒は、洋菓子には入っているものの一般消費者の皆様には直接知っていただく機会は少なかったのですが、クラフトビールは一般消費者の方向けです。ご自宅で飲んでいただけるように、スーパーやコンビニ等の量販店ルートで販売しています。軽井沢ビールの営業は、一部は専任の担当者がいますが、ドーバーの営業担当が兼務しています。ビールは従来事業と販売先やユーザー様も異なるため、営業の仕方も異なり、最初は大分苦労しました。



――そうすると、営業マネジメントも変わりますよね。


石田:その通りです。従って、SFAに加えてMapScorerも利用し、それぞれの事業の営業活動を定量的にも振り返りできるようにしています。担当が広がったことで、自分の活動を定量的に俯瞰して見ると色々な気づきがあります。時期によって、重視すべき事業・動き方が変わるためです。また、部下には自分の状況だけでなく、チーム全体も見るように指導しています。


――営業マネジメントに良い変化が出ているようで何よりです。さて、SFAの後にNIコラボを全社展開していただいていますが、NIコラボはお役に立てていますか。


和田:非常に便利です。私は事務所と工場を行き来しているので、全社のスケジュールや設備予約の状況を見ることができるのは大変助かります。工場ではシフト勤務での生産や工場見学も受け付けているため休日稼働もしており、平日に休んでいる社員がいます。スケジュールを確認して連絡をするようになっただけでも、不在の社員に連絡するといった余計な連絡を減らすことができています。また、NI Calendarではプライベートな予定も閲覧制限をかけて入れています。スマホだけでスケジュールを管理ができています。



――スケジュール共有はさらに便利に機能強化をして、「Meeting Arrange」という機能が加わりました。これによって、社内だけでなく社外の取引先との面談の調整もしやすくなっていますので是非ご利用ください。



平山:私はワークフローを導入して良かったと思っています。申請書類の申請・承認・保管の一連の流れが分かるようになり、書類がどこかにいったということが無くなりました。更に、何より驚いたのは紙が減ったことです。こんなに無駄な紙があったのかと。ワークフローは更に利用範囲が拡大できそうなので、継続して取り組んでいきたいと思います。その他、経費精算も利用しています。



――経費精算は、電子帳簿保存法の要件緩和で、領収書の添付が可能になっています。より便利にご利用いただくことが可能です。最後に、可視化経営システムの今後の展開をお聞かせいただけますか。


和田:非営業部門でSFA-ABMの導入を準備中です。弊社は販売以外に製造もしていますので、仕入先や外注先等の取引先も多岐に亘ります。また管理部門では、銀行や税務署の対応等 も重要です。これまでは、こうした取引先とのやり取りは関係部署・担当者にそれぞれ任せていました。しかし、昨今のコロナ禍やロシア・ウクライナ紛争に端を発した原材料・光熱費の価格高騰もあり、仕入先・外注先とのやり取りも可視化し、会社としての対応を強化したいと考えるようになりました。



――現在、ご準備をいただいていますね。


和田:今まで取り組んでいなかったことなので、最初は色々と大変だと思いますが、営業部門でも取り組んできたので、非営業部門でも徐々に進めていきたいと思っています。



――物価高騰で同様なことをお考えのクライアント企業様が増えています。弊社でもサポートさせていただきます。


和田:是非よろしくお願いします。



――御社の事業にお役立ていただけているようで何よりです。引き続きご利用いただき、更に御社のお役に立ちたいと思っております。
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。


導入製品

業種 導入年月 導入製品
製造・卸売業 2014年3月

 ✔ Sales Force Assistant 深耕創造

 ✔ NI Collabo 360

 ✔ MapScorer


企業概要

ドーバー洋酒貿易株式会社
本     社 〒151-0064  東京都渋谷区上原3-43-3
TEL : 03-3469-2111
代  表  者 代表取締役社長 和田 明久
事 業 内 容 ドーバーブランドの洋酒及び直輸入洋酒の販売ドーバーの洋酒:約200種類、輸入洋酒種類:約200種類 計:約400種類を販売